Central Pillar 180mV,5+
2ピッチ目、真中のケイブの中にフィックスのビレイ
ステーションが有る。3ピッチ目、ケイブ
の回りはウェットな、シャンデリア アイス
。4ピッチ終了点に立ち木が有り。
Right-Hand 180mV,5
1ピッチめ右手のコーナー沿いに登ると、60mで右側の岩のレッジに、フィックスのビレース
テイションが有る。 2ピッチ目長いクライミングで、60mロープでテラスまで行けた。
3ピッチで終了点の立ち木まで行ける。
Upper
Weeping Pillar 170mX,6
Report
Yasushi Okada
初めて、ウイーピングウオールを見たとき、「これだ!」と感じた。
これが一番見栄えする、この辺りには目標だったポーラーサーカス等の有名ルートはあるが、誰が見てもこいつが一番でかくて、かっこいい。
これを登りたい。これを登って帰りたい。はじめて見た時そう感じた。
前年、一年に及ぶ、北米クライミングツアーに出た。アメリカで車を購入して、北はカナダから南はグアテマラまで、岩を求めて一年間走り回った。
毎日毎日、岩にへばりついた生活は、単調なようで充実した日々であった。そんなツアーの途中に僕の次の目標は決まっていた。南米やヒマラヤの壁を登りたい。そのためには、アイスクライミング。アイスクライミングといえばカナダ。
2月19日、約40日に及ぶ、僕のすばらしいアイスクライミング合宿が始まるはずだった。でも、実際はいろいろな事件が次から次へと起こり、期待していたほど登ることができず、ツアーも残すところ僅かとなっていた。
その頃になると僕の頭の中には、とにかく満足の行くルートを一本登って帰ろうという気持ちが強くなった。
そこでまず頭に浮かんだのがウイーピングウォール。雪崩の心配もなくクライミングに専念できることと、アプローチのよさに加えて、こいつが最もかっこいいからだ。
朝5時30分、まだ真っ暗な状態からヘッドランプつけて登りだす。ちょっと早すぎる気もするが、とにかく先行パーティーがいては困る。先行パーティーが落氷を落とす中でのクライミングは自殺行為に近い。実際、落氷があたって怪我をしたクライマーをこちらにきてたくさん見ていたので、安全には安全を期した。
ロワーウイーピングウォールは、まだ登っていなかったレフトハンドWI4から登る。ヘッドランプでのアイスクライミングははじめてであったが、問題なかった。約2時間ちょっとでロワーを片付け、アッパーウイーピングウォールへ向かう。
取り付きに立ち、下から上を見上げてみる。綺麗な氷が続いている素晴らしい。
幸い後続パーティーもいない、これでクライミングに専念できる。「これは登れる」そう確信して登りはじめる。下部2ピッチを登り、いよいよ核心のWI6の2ピッチを残すのみとなった。
ここからが、核心のWI6だ。トポには「VERTICAL
FOREVER」と書いてあったが、下から見た限りでは、垂直も20−30メートルで終わりそうに見える。
でも、一応あるだけのスクリューを持って登りはじめる。ランナウトし過ぎないように適度にスクリューをセットしながら上を目指すが、いつまで経っても傾斜は落ちてくれない。結局55メートルほどロープを伸ばし、ビレイ用のスクリュー2本を残して3ピッチ目を終了した。
残り1ピッチ、目標だったルートがあと1ピッチで終わる。そう思うと、もういつ日本に帰ってもいいなという気持ちになった。
パートナーのトシさんは、もうひとつの核心であるこの腐りに腐りきったマッシュルーム状のピッチをさくっと登って、正午頃、一足先にクライミングを終了した。
カナダに来てよかった。氷はいいし(シーズンによるが・・・)、ミックスもいい。当初僕は、氷のことしか興味がなかったが、実際岩角にピックを利かせて登るミックスクライミングをしながら、これはかなりの頻度で大きな壁で活用できると感じた。もっと言ってしまえば、ミックスで難しいのが登れれば、氷は問題じゃないと感じた。実際、今回いっしょに登ってもらったトシさんは、日ごろミックスのゲレンデで登りこんでいるせいも合って、氷なら何でもこいという感じであった。
カナダへ来てもうひとつの大きな収穫は、やはり素晴らしい多くの日本人に出会えたことであろう。モチベーションの高い彼らにはとてもいい刺激を受けることができたし、いっしょに登ることで、多くのことを学ぶことができた。